自然首都・只見町の冬の名物「只見ふるさと雪まつり」。楽しいプログラムいっぱいで2月7日から9日まで開催!

2025.01.23

第52回となる「只見ふるさと雪まつり」は、只見町全体が盛り上がる町最大のイベントです。豪雪地帯だからこそできる大雪像と雪のステージに、白銀世界を彩る花火。今年は只見町がロケ地となった日台合作映画「青春18✖︎2君への続く道」も雪まつりに反映。只見町役場交流推進課観光係の渡部一昭さんにうかがいました。

➖今年も「只見ふるさと雪まつり」が近づいていますね。

渡部:はい、実行委員の方々はじめ町の皆さんとの協働で、毎日準備に大忙しです。昨年は雪が少なく入口の雪のアーチが作れないなど少し物足りない点もあったのですが、今年は豪雪地帯只見町の面目躍如です。たっぷりの雪で歓迎できますので、ご期待ください。

➖やっかい物とも言える大量の雪を資源に変えようと始まり、もう52回目とお聞きしました。

渡部:町内のイベントとして始まったのですが、只見町名物として浸透し、町外から訪れる人が増えています。毎年足を運んでいただいても楽しめるよう工夫しています。

➖2月7日から9日までの3日間ということですが、今回特にお勧めの出し物は何でしょうか。

渡部:どれもお勧めしたいのですが、まず挙げるとすれば「プロジェクションマッピング」です。建物や場所などさまざまな対象物に映像を投影するもので、私たちは大雪像を使います。

3日間毎日行うので、毎日ご覧いただきたいくらいですが、雪像は完成直後がなんといっても一番美しいですから、できれば初日にご覧いただきたいですね。

➖つまり前夜祭のプロジェクションマッピングということですね。昨年はパリオリンピックがテーマでしたが今年は何ですか。

渡部:台湾です。それで台湾の超峰寺(ちょうぶじ)を雪像で表現しました。というのは、昨年5月に公開された「青春18✖️2君へと続く道」という日本と台湾の合作映画の舞台として只見町がたくさん登場しているのです。台湾ではこの超峰寺が舞台になっていたことから選ばせていただきました。

この映画の支援プロジェクトも立ち上げ、町として応援してきました。ロケ地巡りができるような地図を作って看板を設置し、また昨年12月には上映会も行いました。映画館で見たとおっしゃる方もいますし、この上映会をきっかけに関心が高まっているのを感じます。

只見の冬の澄み切った空気と一面の銀世界に浮かび上がる映像は必見ですよ!

➖台湾からのゲストがあったりするんですか。

渡部:残念ながらそこまでは…。ただ次のお勧めプログラムになりますが、この映画の主題歌を歌っているのがミスターチルドレンで、ミスチルのモノマネで人気の「だしおさん」を「爆笑モノマネショー」に招いています。本祭初日となる8日の午後4時半からです。

有名人を招く芸場ショーは毎年大人気なので、誰にするか実行委員会でも試行錯誤しているんです。

だしおさんで爆笑していただいたら、次の「厄払いの儀」をお楽しみください。地元在住、あるいは出身の年男が厄払いの神事をし、松明に点火したり餅などを観客に振る舞う伝統行事で、なかなか見応えがあります。

➖盛りだくさんで楽しそうですね。

渡部:本祭のフィナーレを飾る花火大会を忘れないでください。真冬の真っ白な雪と星空に色とりどりの花火なんて、どこでも見られるというものではありません。

それぞれ1時間くらいの打ち上げを、8日と9日の2日間行いますが、前半は「祈願花火」として希望者からのメッセージを読み上げます。ここでは只見町の人たちの温かさを感じていただけるのではないかと思います。

➖ぜひ大勢の方々に訪れていただきたいですね。

渡部:会場が、話題のJR只見線の只見駅隣ですから、この機会に電車をご利用いただいてもいいですし、お車でも広い駐車場がありますから心配ありません。お客さまは福島県内が中心ですが魚沼市や、ふるさと交流都市の柏市からはツアーバスが出ていますし、関東圏全体に広がってきています。

➖ところで只見町は自然の豊かさで東北唯一のユネスコエコパークに登録されているそうですね。

渡部:町のキャッチコピーが「自然首都・只見~只見は日本の自然の中心地~」です。冬の積雪は2mを超え、世界的にも誇れるブナの森が育まれています。この自然を活かしているのが「只見ふるさとの雪まつり」です。ぜひ多くの皆さまに私たちの美しい町を体感していただきたいと思っています。

➖いよいよ新しい八十里越道路の開通が近づきました。最後に、期待を一言お願いします。

渡部:八十里越道路の開通は生活道路の利便性向上だけでなく、観光・地域振興の面からも多くの只見町民から期待されています。現在、八十里越エリア全体を盛り上げるため三条市、南会津町と連携して観光事業に取り組んでいますが、この雪まつりも八十里越エリア全体の発展に協力できるように、これからも頑張りたいと思います。